2010年05月29日
川俣晶の縁側ソフトウェア技術雑記 total 3548 count

サイバー・ノーガード戦法はもうダメなのか?

Written By: 川俣 晶連絡先

 いくつかのWiki (PukiWikiによる)を運用していますが、最近、spammerによる書き換えが度を超えてきました。現状は以下の通りです。

  • 繰り返し同じサイトに来るが、他にサイトにも来る
  • 書き込むIPアドレスは変えてくるのでIPによる制限はできない
  • Wiki上の掲示板に書き込んでくるが掲示板を外すと最後はWikiの本文の書き換えを行ってくる

 感じとしては、以下の通りです。

  • おそらく人間が手動でやっている
  • おそらく仕事として請け負っている
  • おそらく日本語は読めない (単に入力フィールドを発見して入力してボタンを押しているだけ。文字が読めなくてもそれはできる)

 結果として凍結されたページが増えましたが、結局パスワードでプロテクトして他人が書き換えられないようにしたというだけで、サイバー・ノーガード戦法の放棄そのものです。

 というわけで、そろそろWiki的なノーガード戦法も限界に来たのかな、という気がします。要するに、相手はWikiだという認識もほとんどなく、書ける場所に書き込んでボタンを押していくだけなので、「誰でもすぐバックアップから戻せるから無駄だ」という認識もしていないでしょう。単純に管理されていない掲示板が山ほどあって、そこに何でも書き込んでいけば残るからそれでいいという発想なのでしょう。あるは消されてもまたすぐ書けばいいという発想なのでしょう。本文が書き換えられるというのは、おそらく「編集」をクリックすると書き込み可能なページに行けるという「発見」でしかないのでしょう。

 だから、しばしば個人宛の送信フォームにもspamが同じようなspamが書き込まれていきます。もちろん、公開されることはありません。